MOVE ONはまだガンには効かないがそのうち効くようになる

 

あなたにとってのShow must go on……走り続ける意味とは何でしょう?

わたしは北山宏光くんです

 

 

 というわけで時間がないというのを言い訳にしてずっと放置してきたこのブログを掘り起こしました。再起動させるきっかけになったのは

 2022、2023年のEndless SHOCKライバル役ヒロミツが魅せるライバルのソロ

MOVE ON」がやばすぎる。という件からです。

 筆者はEndless SHOCK未履修で、どんな話なのか一体なにをする舞台なのかすらも全く分かっていませんでした。ただ知っているのは堂本光一くんが作り上げたとても誇りのある舞台だということ。

 予備知識を入れずにジャニ現場に臨み様々なパフォーマンスや演出を受けてぶっ倒れるのが好きな意味の分からんオタクなので2022年の9月5日、博多座へ足を踏み入れ3時間後に出てくるのはただひとつの感想のみでした。

「あの銀色と黒の衣装の…あの……ヒロミツがひとりで歌ってる歌なに……?あれやばすぎた……あと衣装だけじゃなくてなんかグローブもつけてた……えっちだ……赤髪だし2次元かと思った……あの歌の題名なに……?あの曲だけ3時間見てたい……(失礼です)(すみません)」

 初めて予備知識を入れてこなかったことを後悔したかもしれません。その日の夜に血眼で「SHOCK 演目」「SHOCK ライバル ソロ」とかで検索かけまくったことを覚えています。遅い。そこで知った「MOVE ON」というタイトル。この日からわたしはヒロミツが歌い上げ踊るMOVE ONから逃れられなくなったのです。

 

 壮絶な前置きはここまでにして、MOVE ONのここがすごい!を2022年博多座、2023年帝国劇場どちらもを比較しつつ自己満足の穿った解説で紹介していきたいと思います。

 

①ビジュアル

 前述したように、2022年博多座ではヒロミツは赤髪でした。真っ赤な髪に白い肌が映えるセンターバング。黒シャツ、銀スパンコール×黒×白のナポレオンジャケットに手の甲が白、手のひらが黒の指ぬきグローブを嵌めたヒロミツは前述したとおりほとんど2次元の住人。ぎらぎらの闘志を燃やしコウイチに向かっていく、「ライバル」という言葉を擬人化したようないで立ちに、よく博多座にいた北山担生きて帰れたよな……と今となっては思います。わたしも含め。

 そして2023年、再び幕を開けたEndless SHOCK。5月7日にわたしたちの目の前に現れたヒロミツは黒髪でした。照明の加減によっては暗い茶髪に見えなくもないですが紛れもなく黒髪で、センターバングと言うよりは8:2ぐらいで長い前髪を分け、右耳に耳掛けをして歌うMOVE ONは、博多座のものとは似て非なるものでした。博多座の時にも北山くんの新しい表情、歌声、ダンスを見せられ圧巻過ぎて声も出なかったのが、帝国劇場ではそれがさらにパワーアップしている……こんなことってあるのか?あるんだよなこれが……こりゃまたびっくり……いい意味でまったくの別人。(パフォーマンスについては後述します)

 バチバチに燃やされていた闘志は博多座ヒロミツが赤髪だったことにより視覚的にも感じ取れましたが帝劇のヒロミツは内側から燃え上がってくる想いをただひたむきにパフォーマンスに乗せているような、そんなことさえ感じてしまうほどの完成っぷり。あと黒髪にしたことにより色気がやばい。なんか対比なのか赤髪のときよりお肌が白く見えるし、耳に掛けていないほうの髪がダンスに合わせて舞って頬や額に張り付くのがすさまじく色っぽい。服を着ていてもまっっったく隠しきれていないです。

 それと黒髪は衣装の色味とヒロミツ本人が……合うんだわこれが……まるでビールと枝豆のように……ショートケーキならイチゴとクリームのように……

 あと、これはヒロミツを双眼鏡でガン見しているヒロミツ担ならもう知ってるよって感じかもしれませんが、MOVE ONのインナー黒シャツはノースリーブです。ジャケットがナポレオンかつスパンコールなので重いのとヒロミツのパフォーマンスがかっこよすぎるのもありわたしは2022年も最後のほうまでインナーにあまり着目できていなかったのですが帝劇初日でやっと確信が持てました。みんなぜひ心に余裕があれば見てほしい。ガチガチギラギラのジャケットに守られた間をすり抜けて見えるヒロミツの腕チラ、マジでヒロミツ担の目玉全部溶かすぐらいの破壊力あるから。

 

②パフォーマンス

 ここからは歌詞に沿ってパフォーマンスについての解説かつ紹介かつ妄想をお届けします。オタク特有文章なので暖かい目で見守ってやってください。

 

 まずMOVE ONの前の演目(曲)は、コウイチのMemory of Skyscrapers(すごくしっとりしたバラード)なんですが、この歌すごいおしゃれでジャズバーとかで流れてそうな歌なんですよ。コウイチについてたバックダンサーさんたちもきらきらふわふわ踊っていて、歌が終わりに近づくとダンサーさんたちはサ~って下がっていってセンターでスポット浴びるコウイチ+バックライト浴びるダンサーさんのシルエット、の構図になります。

 演出オシャレだなあって思ってたらいつの間にかダンサーさんが入れ替わってて、いつの間にかヒロミツもセンターに来てる。まじでいつの間にか。マジックか?っていうぐらい鮮やかに入れ替わっとる。
 コウイチ見せ場が終わってハケて並んだダンサーさんたちのシルエット見せられたと思ったら舞台後ろのモニターが真っ赤に染まってシルエットだけでイントロをヒロミツが歌い出すんだよ……見てない人(見てない人がこのブログ読んでるのかは置いといて)にわかりやすく言うとSNOW DOMEの約束ドーム公演で披露された玉森裕太くんのソロ「SURVIVOR」の文字無しバージョンみたいな感じ!!)マジでこの瞬間イントロがかっこいいのも相まって血が沸騰しそうなほど興奮する、トランペット?(楽器には詳しくないので間違っていると思います、すみません)とリズム隊のおかげで心拍数もバクバクに上がる……Memory of Skyscrapersとの振り幅がすごすぎて脳震盪起こす。

 ヒロミツってイメージカラー青だと思うんだけどここ真っ赤なモニターに黒のシルエットだけで歌い出すのずるすぎる、SHOCKという舞台全体のイメージカラーここで踏襲してくんな(褒めてます)ここの演出マジで好きだからみんなここは双眼鏡使わずに赤モニター黒シルエットのヒロミツとステージ全体を見て!!!!!!
 歌い出しで後ろの方にいたヒロミツとダンサーさんたちがぐぁーって前に上がってきて踊り始めます。歌い出しが英語なんですが、歌詞の間に挟まる歌と吐息の間みたいな「A Ha?」が"""良"""すぎる……ここ博多座ではほんとうに吐息、って感じだったと思うんだけど帝劇からはセクシー外国人さんみたいにアハァン、みたいな言い方に進化してて初日からひっくり返った。それに続く「Find me」すらも吐息混じりのなんかめちゃセクシーな感じになってるし指先でくい、ってオタクを指だけで呼ぶの本当に………って感じ(オタクを呼んでるわけでは多分ない)そんな声で仕草で言われたら血眼で探すしてかこんなかっこいい人探さなくてももう見つかってるから安心して〜!!!って叫んじゃうところだった

 イントロ歌い出しの歌詞「声が枯れるまで」で喉に指当ててて、まじで声枯らす覚悟がある表情と仕草すぎて圧倒的ライバルを冒頭からぶつけられてしまう。なのに不思議な色気があって、もう一秒もまばたきできないよ……

 からの「君と僕だけの〜Sercret Dance Allnight〜」の「Allnight」で右手🤘🏻しながら左手はポケットに手をかけてる(ことが多い)(たまにポケットにお手手思いっきり突っ込んでる)のが本当に本当にかっこいいです。まさに最初からクライマックス!!博多座初日で見た時ここがわたしの人生のピークだって思った……もちろんその前のダンスもめちゃかっこいいんですけどそこのヒロミツめちゃくちゃ「俺ってかっこいいだろ?」の顔しててええ、あなたは本当にかっこいいです。になる。俺だけ見てろ!って顔にデカデカと書いてるもん。

 これはわたしの憶測歌詞でしかないので正しい解釈ではないと思うのですが、この次に来るのが「Wave Me!」じゃないかって思ったときは北山くんが演じてるヒロミツの像とMOVE ONの歌詞があまりにも合致しすぎててやばいなって思いました。かっこいい俺だけを見て、俺に手を振れよ、俺を盛り上げろ、ってそれもうライバルヒロミツのフルコースですやん。もうお腹いっぱいです(まだ本サビにも到達してない)

 あんなにかっこいい顔してたのにAメロ前は急に客席に背向けてて、ヒロミツのかっこいい顔が見えないよ!と思ってたらきゅってターンして振り返って左側の前髪を目の上に散らせながらポケットに手突っ込んだままニヤッて笑って「そうさいつでも君と踊っていたいんだ」がずるすぎる。それ誰にでも言ってるんでしょ?って聞きたくなるほどチャラい。ヒロミツはリカちゃん一筋だしチャラいな〜って感じたことがあんまりないんだけどここのヒロミツだけは女5万人抱いてる顔してる。北山宏光くんの今までの経験がめちゃくちゃいい仕事してる。
 全体的にヒロミツのダンスのキレが存分に生かされた振付だと思います。なんか下半身が別の生き物みたいにくねくね動く。でもなんかあの腰つきはあんまりエロいと思わないんだよなあ、腰振りというか揺らしてる、って感じだからかな。キレとしなやかさが綺麗に共存してて毎公演マジでダンスうめえな……っていうヒロミツを初めて見た人の感想になってしまう。

 「走り出したら誰も止められないのさだから〜」の後の英詩が2023年帝劇からヒロミツパートじゃなくてダンサーパートに変わりました!

 博多座では流れるような英詩の後の畳みかけるような歌詞割りもすごく勢いがあって大好きだったのですが、帝劇ヒロミツは自分のパートじゃなくなったことにより「だから」の歌詞で力強く拳を客席にがっ!て握りしめるの、この時代のチャンピオンでしかないよ(急に北山くん挟むな)(帝劇にいるのはヒロミツです)

 「飛んで弾けて狂っちゃって」でこめかみのあたりに指当ててたのしそ~に自信満々でニヤってしてるのもめちゃくちゃ性癖です。MOVE ONのヒロミツ、全体的にずっと好戦的でずるい笑い方してる。めちゃくちゃ憎めない悪役を感じて大好き。あとヒロミツが空と海が逆さまって言うなら空と海は逆さまになります。

 「命かけた〜」からのパートが思いっきりTHE!ミュージカル!の歌い方ですごいミュージカル俳優としての北山くんの成長を感じることができます。
 それもただミュージカル調に歌ってるだけじゃなくて歌→セリフ→歌、みたいな感じで声の使い分けがある、もともと北山くんってラップとバラード、恋愛ソングとオラオラソングだとかの歌声の使い分けすごく上手だと思ってたけどその歌い分けを軽々と越えてくる振り幅……普通の歌の歌い分けなんかより絶対に大変だと思うんだけどそれを完璧に歌いこなしてる………
 「それでも俺は走りたいんだ!あぁ、1人でな」ってセリフが挟まるんですがこれ毎公演言い方違う気がする。博多座入った時は初日から千穐楽まで感情を乗せて言うことにどんどん長けていってたけど2023年は本編とエタで歌い方違った気がする……(そんなに公演数入ってないので定かではないですが)2023年帝劇はライバルっていうか真正面からの悪役みたいな声色に徹してる気がした。博多座は「それでも俺は!(焦り)走りたいんだ!(コウイチに追いつこうと必死)あぁ、1人でな!(苛立ち)」みたいな声色だったけど帝劇は「それでも俺は走りたいんだ!(奮起)ああ、1人でなぁ(ニヒル)(若干の虚勢)」みを感じる

 あとここの演出なんですがあんなに華やかだったステージの照明が一気に絞られてピンスポだけになるし、他のダンサーさんの動きもピタって止まる。ピンスポに当たってたヒロミツも「命かけたこの夢に」「あいつの背中が遠く見える」でフラフラしながら光の輪から出て薄暗い影の中で想いを歌い上げて感情を吐露して、「願い全てを歌に乗せ」「やり遂げるさ」で元のピンスポに戻ってまた演奏もダンサーも元に戻る。

 ヒロミツは”コウイチに勝ちたい”と努力をしてきた人だと思うし、舞台に立つ者としてスターでなきゃって気持ちもあったと思うんだよ。でも、コウイチの才能、光を前にすると、どうしたって影になってしまう…*1

 これは『TVGuide Alpha Vol.60 EPISODE HHH』北山宏光くんの連載の中で語られていた北山くんによるヒロミツ像です。まさにこの言葉にぴったりとはまる「影の役割」としてのヒロミツの心境を反映した歌詞と演出すぎて圧巻です。なので個人的にここのパートは舞台全体を見ることをお勧めします。

 セリフからの「願い全てを歌に乗せ」の歌い方、上記の演出からのこの歌詞、本当に願い全てを歌に乗せてるのがビシビシ伝わってきてもうなんか一周回って辛い。
 でもやり遂げるさ、の語尾がいい!やり遂げるさの語尾担当です!!(情緒おかしくなった人)
⊂*`∀´⊃やり〜と〜げ〜ぇる〜(ドラムさんがチャンチャンチャンチャン!!ってリズムとる)……さぁ⤴︎⤴︎〜〜〜〜(ここでオーケストラさんが派手に入ってきてめちゃくちゃアツい)
 嘘つきました、やり遂げるさの語尾だけじゃなくてやり遂げるさ担当でした。今までの思い悩んでいた気持ちを消すかのように高らかに歌い上げるヒロミツの歌声、すごく伸びやかで帝劇の外にまで聞こえてるんじゃないかな……今帝劇の前通ってる人タダでMOVE ON聞けちゃってるんじゃ……?とさえ思う。
 そんなヒロミツの伸びやかな歌声とオーケストラさんとの絶妙かつ最強な組み合わせ、まじで目で見て耳で聞く麻薬かと思う。さぁ⤴︎⤴︎〜〜〜に乗っかるオーケストラさんのデンっ!パラパッ!パラパッ!の演奏テンポと一緒に再び心拍数とテンションめちゃくちゃ上がる、多分この時ドーパミンとかなんか肌とかツヤツヤになるよくわからん身体にいい物質(?)めちゃくちゃ出てる。

 ここでパーカッションさんが出てきてそこでヒロミツめちゃくちゃ楽しそうにリズムに乗るんだけど全身でがくがく揺れててちょうかっこいい、クシャー!って笑顔で心底楽しそうで、ヒロミツはコウイチへの想いをちょっと拗らせてるだけで本当は音楽とパフォーマンスがめちゃくちゃ好きなんだなあって伝わってくるんだよ……
 パーカッションさんとカンパニーメンバーがめちゃくちゃ盛り上がってきたあたりで片膝ついて、ダンサーさん達がウォー―――!!!てシャウトしてテンションが最高潮になった瞬間に繰り出される

「Big Bang!!」

 ですよ!!!!!!!!!!これまじでヒロミツビッグバンと名付けたほうがいいと思う!!!!ていうかヒロミツ担はみんなそう呼んでるよね!?!?実際このヒロミツのセリフで新しい宇宙始まっちゃってるもん………SHOCKに入った人間はSHOCKに入るたび新しい地球の誕生に立ち会える。プラネタリウムも顔負けってわけですよ。チケット代なんてタダですね。なんかこの時マジでテンション上がりすぎてどんな顔してたかとかどんな仕草してたかとか本気であんまり何も覚えてない。多分ヒロミツという太陽の爆発で一瞬目が死んで本当になにも見えなくなっちゃってるんだと思う。

 ヒロミツビッグバンの後マツザキとショウ・ケイ・リュウセイで1パートずつ歌詞を分け合ってます。博多座ではその間ヒロミツくねくねしたりビート取ったりだったんですが帝劇からはマツザキとめちゃくちゃ絡むようになっててやばい(やばい)
 先にマツザキの「もっと遠くまで 声が枯れるまで」が来て、その公演にもよると思うけどマツザキがヒロミツの肩に腕乗せてて、(逆パターンもある)それを享受しながらもヒロミツはポケットに手突っ込みながらリズム乗ってニヤ〜ッてめちゃ悪い顔で笑ってるのよ、最高すぎる これがコウイチのライバル……マツザキのほうが圧倒的に背も高いのに圧倒的な存在感……絶対に目が逸らせないよ……
んでショウ・ケイ・リュウセイの「もっとはしゃいじゃって 君と僕だけの」の時は客席に背向けてマツザキの肩に腕乗せてて、マツザキはマツザキでヒロミツの正面から腕回して逆側の肩に腕置いてるからもう簡易的なFIRE!!!みたいになっててもはや面白いまである、だって笑えて来るほど絡んじゃってるもん……絡み合い方が絶妙になんかエロい(わたしは細胞まで北山担だからFIRE!!!の映像を勝手に脳内補正してエロく感じてるだけ説もある)

 大サビの英詩「Shout out moving on(?)」のところでバッ!って両手広げてどんどん帝劇の0番に向かってダンサーを引き連れて移動しながらダンスするところ、まじでこの世の中の主人公すぎる。ヒロミツはこの世の救世主だったんだ……

 ラストサビが終わってアウトロにパーカッションがジャーン!!って鳴るのは博多座でも帝劇でも変わってないんだけど、帝劇はジャーン!!の前にダンサーさん達がキャー!ウォー!イェー!フゥー!!みたいにヒロミツのステージが終わるのをすごく盛り上げてくれてて、ヒロミツはそれをすごく楽しそうに満足そうな笑み浮かべてステージごと客席を煽って、ジャーン!!で思いっきり宙を拳で殴って盛り上がったままのステージからその拳を振りながら最高の笑顔で1人でハケていくんですよね……これまさに

言葉なんていらない ついて来いよ*2

 の象徴だよ……ヒロミツの輝きが眩しすぎてその残像を追ってるうちにステージからいなくなってるの、ずるいよ……もっともっとその光と影を追いたくなる罪すぎるライバル……博多座ではそんなに取られてなかったジャーン!!の前の間もすっごく取られてて、緩急えぐすぎて振り落とされないようにするのでやっとです。

 

③考察

 わたしごときが考察をするのはあんまりにもおこがましいのですがどうしても考察をしたくなるのがオタクの性なので、許してください。興味ない人はここらで読むのも疲れてきたと思うので閉じてもらって大丈夫です。本当に意味わかんない解釈だし読むのは自己責任にしてください……

 

 まず書いておくべきなのは「MOVE ON」の意味なんじゃないかなと思います。「MOVE ON」の意味はその字のごとく「どんどん進む」があります。これは歌詞にもすごく現れていてタイトルに相応しい連語だと思う。ただMOVE ONにはもちろん別の意味もあって、それが「月日が過ぎていく」なんですよね……ヒロミツはコウイチに勝ちたくて努力して、自分ではどんどん前へ進んでいっているつもりで、そのはずなのに月日が過ぎていくまま、結局コウイチの背中は遠いまま。そんなダブルミーニングがあるんじゃないかな~と個人的に思っています。情熱と嫉妬を両方持つライバル。2023年Endless SHOCKの公式グッズであるパンフレットでも北山くんがこう言っています。

ヒロミツの劣等感や嫉妬といった部分が物語を動かしているので、それらをどう表現するべきか考えました。*3

 すべての感情がごちゃ混ぜになりそれがヒロミツを動かす情熱になってこの歌で爆発しているとしたら、キラキラした演出や表情の裏でもどかしさに苛まれるヒロミツのとっても悲しい歌でもあったりするのかなと考えてしまったりします。

 それと注目するべき歌詞としては、「命」というワードが出てくるところじゃないかなと思っています。

「命かけたこの夢に」「命尽きるまで」と、ヒロミツが幼い頃から追ってきた夢、そしてコウイチの背中。自分の人生を命を賭してでも掴みたかったその光は、結局ヒロミツには掴むことが出来なかった。本当に命を落としてしまったのはコウイチだったから。

「なにをやってもお前に勝てなかった」*3

 ヒロミツは自分の起こした過ちで、コウイチに一生勝ち逃げされてしまった。コウイチの命を奪った事故を起こしたヒロミツのソロで「命かける」って出てくるの、めちゃくちゃ皮肉じゃないですか??その上でMOVE ONを聞くと、カンパニーの人間の中でステージに命を掛けていない人間なんていないんだろうなあということがひしひしと伝わってくる。コウイチの言っていたShow Must Go Onの意味が、この歌にもちゃんとかかっているんじゃないのかなとわたしは勝手に思っています。

 

④最後に

 マジでTwitterでも書きましたが、MOVE ONは1秒ごとにかっこいいと最高が更新される歌です。まばたきひとつすらも惜しいと思うほど、ヒロミツが放つ輝きを見ていたい、そう思う演目です。1秒ごとにかっこいいから記憶がどんどん抜け落ちて行って、メモしたいのにヒロミツから目は逸らせない、もうどうしていいかわからなくてわたしは帝劇初日本当に半泣きになりました。

 これからEndless SHOCK 2023、もしくはEndless SHOCK Eternal 2023に行かれる方は絶対にヒロミツの命の輝きを取りこぼさないでください。彼が魅せるパフォーマンスは、彼の中ではコウイチに及ばなかったのかもしれない。それでもわたしは、ヒロミツのコウイチとしてのライバルのステージが、パフォーマンスが宇宙で一番かっこいいと思いました。そんなオタクが1人ぐらいいてもいいよね!?!?!

 

 というわけで長文、乱文、妄言、大変失礼いたしました。

この文章で少しでもMOVE ONを脳裏に浮かばせてくれたら、気になってくれたらとっても嬉しいです。

 ヒロミツに幸あれ!!!!!!!!!!!!完

 

*1

 

 

*2

 

Kis-My-1st

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  • アーティスト:Kis-My-Ft2
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*3

パンフレット | ジャニーズショップ オンラインストア (johnnys-shop.jp)

 

*1: TVGuideAlpha VOL.60 EPISODE HHH 北山宏光の次、どーする?(仮)#18より引用

*2: 2011年発売 Kis-My-1st収録 Girl is mineより引用

*3: Endless SHOCK Endless SHOCK Eternal 公式パンフレット 北山宏光インタビューより引用